お役立ちコラム

だしソムリエが教える昆布だしの取り方|水出し・煮出し・失敗しない温度の基本

お役立ちコラム

昆布だしの取り方を水出し・煮出し別に解説。昆布の分量、温度、時間、失敗の原因、保存方法まで分かります。

こんにちは!天野鰹節店です。
家庭で昆布だしを取ろうと思っても、水に浸ける時間、火にかける温度、昆布を取り出すタイミングで迷う方は多いです。
この記事では、昆布だしの取り方を水出しと煮出しに分けて、分量、時間、温度、失敗しやすい原因、保存方法まで分かりやすく紹介します。
味噌汁、煮物、鍋物、うどんを家庭で本格的に作りたい方はぜひ最後まで読んでみてください!

昆布だしは簡単そうに見えて、毎回味が違ってしまいます。
だしこさん
だしこさん
だしソムリエ 天野陽馨
だしソムリエ 天野陽馨
昆布だしは分量と温度を守るだけで、香りとうま味が安定します。順番に確認しましょう。

昆布だしは低温で取る

昆布だしは低温で取る

昆布だしの取り方で最初に覚えたい基本は、強く煮立てないことです。
昆布のうま味成分は低温でも水に移ります。
天野鰹節店でも、試飲用の昆布だしは温度を上げすぎず、澄んだ香りと上品な甘みを確認しています。

基本は水1Lに昆布10g

昆布だしの分量って、毎回迷います。何グラムが基本ですか?
だしこさん
だしこさん
だしソムリエ 天野陽馨
だしソムリエ 天野陽馨
まずは水1Lに昆布10gで大丈夫です。家庭料理に使いやすい濃さです。

家庭で昆布だしを取る場合、目安は水1Lに昆布10gです。
昆布10gは、乾燥昆布で約10cm角を1枚から2枚ほどです。
みそ汁、茶碗蒸し、炊き込みご飯などに使いやすい濃さになります。
昆布の表面に白い粉が付いている場合、白い粉はうま味の一部です。
汚れが気になるときだけ、固く絞った布で軽く拭きます。
昆布だしは、昆布を洗い流さずに使うほど香りとだしの味が残ります。

濃いだしは昆布20g

煮物や鍋だと、もう少し味を強くしたい日があります。
だしこさん
だしこさん
だしソムリエ 天野陽馨
だしソムリエ 天野陽馨
濃いだしにしたい料理は、昆布を20gに増やすと輪郭が出ます。

しっかりした昆布だしを取りたい場合、水1Lに昆布20gが目安です。
おでん、湯豆腐、寄せ鍋、野菜の煮物では、昆布の甘みが具材の味を支えます。
天野鰹節店の店頭でも、薄味で仕上げる料理ほど昆布を少し多めにする提案をします。
塩や醤油を増やすより、昆布を増やしたほうが後味はやさしくなります。
濃いだしでも低温で取る基本は同じです。

分量の目安
  • 普段のみそ汁:水1Lに昆布10g
  • 煮物や鍋物:水1Lに昆布20g
  • 上品に仕上げる料理:水1Lに昆布10gから調整

沸騰前に昆布を出す

鍋に入れた昆布は、沸騰してから出せばいいですか?
だしこさん
だしこさん
だしソムリエ 天野陽馨
だしソムリエ 天野陽馨
沸騰前に取り出します。煮立てると雑味やぬめりが出やすくなります。

煮出しで昆布だしを取る場合、昆布を入れた水を弱火から弱中火にかけます。
鍋底に小さな泡が出て、湯気が立ち始めたら昆布を取り出します。
温度の目安は沸騰直前です。
沸騰後も昆布を入れたままにすると、海藻らしいにおい、ぬめり、えぐみが出ることがあります。
昆布だしの失敗は、昆布を煮立てないだけで大きく減らせます。

うま味は60度で出る

低温で本当にだしが出るなんて、少し不思議です。
だしこさん
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だしソムリエ 天野陽馨
だしソムリエ 天野陽馨
昆布のうま味は60度前後でよく出ます。急がないことが大切です。

昆布の代表的なうま味成分はグルタミン酸です。
グルタミン酸は水にも溶け出しますが、60度前後でじっくり引き出すと、澄んだ味の昆布だしになります。
強火で一気に加熱すると、うま味が出る前に温度が上がりすぎます。
鍋を弱火にかけ、10分から20分ほどかけて温度を上げると、香りのよいだしになります。
温度計がない場合は、鍋肌に小さな泡が付く状態を目安にします。

水出し昆布だしは一晩で澄む

水出しは一晩で澄む

昆布だしの取り方で失敗しにくい方法は、水に昆布を浸ける水出しです。
火加減を見張る必要が少なく、透明感のあるだし汁に仕上がります。
天野鰹節店でも、初めて昆布だしを取るお客様には、まず水出しをおすすめしています。

浸け時間は3時間以上

水に浸けるだけなら、すぐ使えるのかしら?
だしこさん
だしこさん
だしソムリエ 天野陽馨
だしソムリエ 天野陽馨
昆布のうま味を出すには、最低でも3時間は欲しいです。

水出しの昆布だしは、昆布の表面からグルタミン酸がゆっくり水へ移ります。
短時間でも香りは出ますが、うま味の厚みは不足しやすいです。
目安は水1リットルに昆布10gです。
急ぐ場合でも3時間以上浸けると、みそ汁や煮物に使いやすい味になります。
昆布の汚れが気になる場合は、固く絞った布巾で表面を軽く拭きます。
白い粉はマンニットといううま味に関わる成分なので、洗い流さないことが大切です。

理想は冷蔵庫で一晩

前の晩に仕込むと、朝ごはんに間に合いますね。
だしこさん
だしこさん
だしソムリエ 天野陽馨
だしソムリエ 天野陽馨
はい。一晩置くと澄んだ香りの昆布だしになります。

水出し昆布だしの理想は、冷蔵庫で一晩置くことです。
時間の目安は8〜12時間です。
夜に麦茶ポットへ水と昆布を入れるだけで、翌朝には澄んだだしができます。
天野鰹節店の店頭でも、「朝のみそ汁が楽になった」という声をよくいただきます。
鍋で作る場合は、ふたをして冷蔵庫へ入れます。
保存容器で作る場合は、昆布が水面から出ない大きさを選ぶと、味が均一になります。

水出し昆布だしの目安
  • 水:1リットル
  • 昆布:10g
  • 最短時間:3時間以上
  • 理想時間:8〜12時間
  • 保存場所:冷蔵庫

夏場は必ず冷蔵保存

常温で置いたほうが、早く出そうな気もします。
だしこさん
だしこさん
だしソムリエ 天野陽馨
だしソムリエ 天野陽馨
夏場の常温放置は傷みやすいので避けてください。

昆布だしは加熱しないため、衛生管理が大切です。
特に梅雨から夏場は室温が上がり、だし汁が傷みやすくなります。
水出しを作る場合は、季節を問わず冷蔵保存が安心です。
完成後は昆布を取り出し、清潔な容器に移します。
冷蔵庫で保存しても、香りが良いうちに当日から翌日中に使い切ることをおすすめします。
ぬめりが強い、酸っぱいにおいがする、泡が出る場合は使用を控えてください。

雑味が少なく上品

水出しは、煮出しより味が薄くなりませんか?
だしこさん
だしこさん
だしソムリエ 天野陽馨
だしソムリエ 天野陽馨
穏やかですが、雑味が少なく料理を上品にします。

水出しの昆布だしは、低温でうま味を引き出すため、苦みやぬめりが出にくい特徴があります。
味の印象はやわらかく、吸い物、茶碗蒸し、だし巻き卵、炊き込みご飯に向いています。
素材の香りを邪魔しにくいので、白身魚や野菜料理にも合います。
水出しは濃さよりも透明感を生かす昆布だしの取り方です。
物足りない場合は、昆布の量を少し増やすと、塩や醤油を増やさずにうま味を補えます。

煮出し昆布だしは弱火で作る

煮出しは弱火で作る

昆布だしの取り方で煮出しを選ぶ場合、火にかける前の準備と温度管理が味を左右します。
鍋で作る昆布だしは短時間で用意できますが、強火で急ぐと雑味が出やすくなります。

加熱前に30分浸す

すぐ火にかけたら、昆布だしは薄くなりますか?
だしこさん
だしこさん
だしソムリエ 天野陽馨
だしソムリエ 天野陽馨
はい。最初に水で戻すと、うま味が出やすくなります。

煮出しの昆布だしでも、昆布は加熱前に30分ほど水へ浸します。
乾いた昆布の表面と内部に水分が入ると、グルタミン酸がだしへ移りやすくなります。
天野鰹節店の店頭でも「急いで火にかけたら味が弱い」という相談を受けますが、多くは浸水時間が足りない場合です。
煮出しの第一歩は、火加減ではなく浸水です。

煮出しの基本分量
  • 水:1リットル
  • 昆布:10g前後
  • 浸水:30分以上
  • 鍋:ふたなしで加熱

弱火でじっくり温める

強火で一気に温めたほうが、早くできそうです。
だしこさん
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だしソムリエ 天野陽馨
だしソムリエ 天野陽馨
早さより温度の上がり方が大切です。弱火で作りましょう。

昆布を浸した水は、鍋ごと弱火にかけます。
鍋底から小さな泡がゆっくり出る程度を目安にします。
加熱時間は水温や鍋の厚みで変わりますが、1リットルなら10〜15分ほどで沸騰直前に近づきます。
弱火でじっくり温めると、昆布のうま味が穏やかに引き出され、澄んだ香りのだしになります。
鰹節屋の試飲でも、弱火の昆布だしは味の角が少なく、味噌汁や吸い物に使いやすいと好評です。

沸騰直前が取り出し時

昆布はいつ取り出せば、失敗しにくいですか?
だしこさん
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だしソムリエ 天野陽馨
だしソムリエ 天野陽馨
鍋肌に泡が増えた沸騰直前が合図です。

昆布を取り出す目安は沸騰直前です。
温度では60〜80℃台を意識します。
鍋底の泡が増え、湯気が立ち、湯面がゆらぐ状態になったら昆布を引き上げます。
温度計がない場合は、湯面がぐらぐら動く前を見逃さないことが大切です。
昆布だしは沸かして完成ではなく、沸く前に昆布を取り出して完成へ近づけます。

取り出しの合図
  • 泡:鍋肌に細かく出る
  • 湯気:ふわっと立つ
  • 湯面:静かにゆらぐ
  • 音:小さく鳴り始める

煮立てるとぬめりが出る

少し煮立てたら、だしがとろっとしました。大丈夫ですか?
だしこさん
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だしソムリエ 天野陽馨
だしソムリエ 天野陽馨
ぬめりや磯臭さが出るため、煮立てすぎは避けます。

昆布を入れたまま煮立てると、粘り成分が出て口当たりが重くなります。
さらに、昆布特有の磯臭さやえぐみも出やすくなります。
透明な昆布だしを取りたい場合は、沸騰後にぐらぐら煮ないことが基本です。
もし煮立った場合は、すぐ昆布を取り出し、火を弱めます。
味が濃い料理に使うなら煮物へ回せますが、吸い物には向きません。

昆布だしの失敗は温度で防げる

失敗は温度で防げる

昆布だしの失敗は、昆布の質よりも温度管理で起こることが多いです。
天野鰹節店の店頭でも「同じ昆布なのに日によって味が違う」と相談されますが、原因の多くは火加減、分量、保存です。
昆布だしの取り方で迷ったら、まず沸騰させないことを基準にしてください。

えぐみは沸騰が原因

昆布だしが少し苦い日があります。昆布が悪いのでしょうか。
だしこさん
だしこさん
だしソムリエ 天野陽馨
だしソムリエ 天野陽馨
苦みやえぐみは、沸騰させたときに出やすいです。

昆布は高温で長く煮ると、うま味だけでなく雑味も出ます。
鍋の底から小さな泡が上がり、湯気が増えた沸騰直前で昆布を取り出すと、澄んだ香りになります。
目安は60〜80℃です。
強火で一気に温度を上げると、取り出すタイミングを逃しやすくなります。

薄い味は昆布不足

沸騰させていないのに、味がぼんやりすることがあります。
だしこさん
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だしソムリエ 天野陽馨
だしソムリエ 天野陽馨
薄い味は、昆布の量か浸ける時間が足りない場合が多いです。

昆布だしは水に対して昆布が少ないと、うま味成分のグルタミン酸が十分に出ません。
家庭用の基本は水1リットルに昆布10〜20gです。
みそ汁なら10gでも軽く仕上がりますが、煮物や鍋物は20gに近づけると味の土台が安定します。
水出しの場合は冷蔵庫で6〜10時間置くと、塩味を足さなくてもだしの輪郭が出ます。

薄いと感じたときの見直し
  • 昆布量:水1リットルに10〜20g
  • 水出し時間:冷蔵庫で6〜10時間
  • 煮出し火加減:弱火から弱中火
  • 取り出し時点:沸騰直前

ぬめりは煮すぎが原因

鍋の中がとろっとします。ぬめりは失敗ですか。
だしこさん
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だしソムリエ 天野陽馨
だしソムリエ 天野陽馨
少しのとろみは自然ですが、強いぬめりは煮すぎです。

昆布の表面には水溶性の成分があります。
長時間加熱すると、とろみが強くなり、口当たりが重くなります。
特に細かく切った昆布は断面が増えるため、ぬめりが出やすいです。
昆布は軽く汚れを払う程度にし、必要以上に洗い流さないでください。
昆布は鍋の中で煮込む具材ではなく、だしを移したら取り出す素材です。

生臭さは保存で防ぐ

昆布だしが生臭く感じるときは、何が原因でしょうか。
だしこさん
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だしソムリエ 天野陽馨
だしソムリエ 天野陽馨
保存温度と保存時間で、香りは大きく変わります。

取った昆布だしは常温に長く置くと、香りがにごります。
粗熱を取ったら清潔な容器へ移し、冷蔵庫で保存します。
天野鰹節店でも試飲用のだしは、営業中でも温度と時間をこまめに確認しています。
家庭ではその日のうちに使い切ると安心です。
翌日に使う場合は、鍋で再加熱して香りを確認してください。

生臭さを防ぐ保存
  • 常温放置:できるだけ避ける
  • 冷蔵保存:粗熱後すぐに移す
  • 使用目安:当日中が安心
  • 再加熱:香りを確認して使う

昆布だしは昆布選びで味が変わる

昆布選びで味が変わる

昆布だしの取り方が同じでも、昆布の種類で香り、甘み、うま味、余韻は大きく変わります。
天野鰹節店でも、お客様に「昆布だしが薄い」と相談されたとき、分量より先に昆布の産地と料理を伺います。
昆布選びは、昆布だしの味を決める最初の調味です。

真昆布は上品で甘い

同じ昆布でも、そんなに味が違うんですか?
だしこさん
だしこさん
だしソムリエ 天野陽馨
だしソムリエ 天野陽馨
真昆布は甘みがきれいで、椀物に向きます。

真昆布は大阪のだし文化で重宝されてきた昆布です。
だしは淡い黄金色になり、口当たりはやわらかです。
昆布だしを水出しで取ると、雑味が少なく、上品な甘みが出ます。
吸い物、茶碗蒸し、湯豆腐のように素材の香りを生かす料理に向きます。
天野鰹節店では、白身魚の吸い物を作るお客様に真昆布をおすすめすることが多いです。

利尻昆布は澄んだ味

すっきりした昆布だしにしたい日は、どれを選べばいいですか?
だしこさん
だしこさん
だしソムリエ 天野陽馨
だしソムリエ 天野陽馨
利尻昆布は香りが澄み、後味がきれいです。

利尻昆布は透明感のあるだしが特徴です。
うま味はしっかりありますが、香りの主張が強すぎません。
京都の精進料理や会席料理で使われる理由は、食材の色や香りを邪魔しにくいからです。
昆布だしの取り方では、沸騰直前で昆布を引き上げると、清らかな風味が残ります。
薄味の煮びたし、だし巻き卵、上品なお吸い物に合います。

羅臼昆布は濃厚な香り

家族が「だしの味が濃い」と喜ぶ昆布はありますか?
だしこさん
だしこさん
だしソムリエ 天野陽馨
だしソムリエ 天野陽馨
羅臼昆布は香りとうま味が強く、満足感が出ます。

羅臼昆布は濃厚な香りと力強いうま味が魅力です。
だしの色はやや濃くなり、口に含むと昆布らしい余韻が広がります。
鍋物、寄せ鍋、うどんつゆの下地のように、具材や調味料に負けない昆布だしを作りたいときに役立ちます。
ただし、長く煮すぎるとぬめりやえぐみが出やすいため、温度管理が大切です。
羅臼昆布は少量でも存在感が出るため、初めて使う場合は控えめに試すと安心です。

日高昆布は煮物向き

だしを取った後の昆布も食べたいときは、どれが便利ですか?
だしこさん
だしこさん
だしソムリエ 天野陽馨
だしソムリエ 天野陽馨
日高昆布はやわらかく煮えやすく、煮物向きです。

日高昆布は繊維が比較的やわらかく、だしを取った後に昆布巻き、佃煮、煮物へ使いやすい昆布です。
だしの味は親しみやすく、毎日の味噌汁や肉じゃがにもなじみます。
価格と使いやすさのバランスが良いため、家庭の常備昆布として選ばれます。

料理別の昆布選び
  • 吸い物:真昆布
  • だし巻き卵:利尻昆布
  • 鍋物:羅臼昆布
  • 煮物:日高昆布

昆布だしをおいしく取るコツは、料理の仕上がりから昆布を選ぶことです。
上品にしたい日は真昆布利尻昆布を選びます。
力強く仕上げたい日は羅臼昆布を選びます。
煮物まで無駄なく使いたい日は日高昆布が便利です。

昆布だしは料理別に濃さを変える

昆布だしの取り方を覚えたら、次は料理に合わせて濃さを変えます。
同じ水1リットルでも、昆布の量を10g、15g、20gと調整すると、味噌汁、鍋物、煮物の仕上がりが変わります。
天野鰹節店の店頭でも「味が薄い原因は昆布の量でした」という相談が多いです。

味噌汁は標準の濃さ

味噌汁は毎日作るので、失敗しない濃さを知りたいです。
だしこさん
だしこさん
だしソムリエ 天野陽馨
だしソムリエ 天野陽馨
味噌汁は水1リットルに昆布10gが基準です。

味噌汁の昆布だしは、具材と味噌の香りを邪魔しない標準の濃さが向いています。
目安は水1リットルに昆布10gです。
豆腐、わかめ、油揚げなど軽い具材には、澄んだうま味がよく合います。
味噌汁は昆布だしを濃くしすぎないほうが、味噌の風味がきれいに立ちます。

鍋物は昆布20gが合う

鍋は野菜から水分が出て、味がぼやけることがあります。
だしこさん
だしこさん
だしソムリエ 天野陽馨
だしソムリエ 天野陽馨
鍋物は昆布を増やすと、最後まで味が保てます。

鍋物は白菜、きのこ、豆腐、魚介から水分が出ます。
昆布だしが薄いと、食べ進めるほど味が伸びます。
目安は水1リットルに昆布20gです。
昆布を40分以上浸けてから弱火で温め、沸騰直前に取り出すと、雑味を抑えた鍋だしになります。

料理別の昆布量の目安
  • 味噌汁:水1リットルに昆布10g
  • 吸い物:水1リットルに昆布10g
  • 鍋物:水1リットルに昆布20g
  • 煮物:水1リットルに昆布15〜20g

煮物は少し濃いめ

煮物は調味料を入れるので、だしは薄くても大丈夫ですか。
だしこさん
だしこさん
だしソムリエ 天野陽馨
だしソムリエ 天野陽馨
煮物こそ、少し濃いめの昆布だしが土台になります。

煮物は醤油、砂糖、みりんを加えるため、だしのうま味が弱いと甘辛いだけの味になりやすいです。
大根、里芋、ひじき、筑前煮には水1リットルに昆布15〜20gが合います。
天野鰹節店では試食用の煮物に濃いめの昆布だしを使います。
野菜の奥にうま味が入り、冷めても味がぼやけにくいからです。

離乳食は薄めにする

赤ちゃん用の昆布だしは、大人と同じ濃さでよいですか。
だしこさん
だしこさん
だしソムリエ 天野陽馨
だしソムリエ 天野陽馨
離乳食は薄めにして、素材の味を優先します。

離乳食の昆布だしは、大人用より薄めにします。
目安は水1リットルに昆布5gです。
塩、醤油、味噌を足さず、野菜を煮る水分として使うと便利です。
離乳食では濃いうま味より、にんじんやかぼちゃなど素材の甘みを感じやすい薄さが大切です。
初めて使う食材は少量から試し、月齢に合わせて調整してください。

昆布だしは合わせだしで深くなる

昆布だしに鰹節や混合削り節を重ねると、グルタミン酸にイノシン酸が加わり、うま味の輪郭がはっきりします。
天野鰹節店の店頭でも「味噌汁が薄い」と相談される方には、まず合わせだしをおすすめしています。
昆布だしの取り方を覚えた後は、合わせだしにすると家庭料理の満足感が一段深くなります。

鰹節で香りが立つ

昆布だしだけだと上品だけど、少し物足りない日があります。
だしこさん
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だしソムリエ 天野陽馨
だしソムリエ 天野陽馨
その場合は鰹節を足すと、香りとうま味がふわっと立ちます。

昆布だしはやわらかな甘みが持ち味です。
鰹節を加えると、椀に注いだ瞬間の香りが強くなります。
特に薄削りの鰹節は短時間で香りが出るため、すまし汁や茶碗蒸しに向きます。
天野鰹節店では、来店されたお客様に試飲していただくと「塩を足していないのに味が濃い」と驚かれることが多いです。
昆布と鰹節の合わせだしは、香りで料理の印象を変えます。

混合削り節は濃厚

煮物やうどんには、もっと力強いだしが欲しいです。
だしこさん
だしこさん
だしソムリエ 天野陽馨
だしソムリエ 天野陽馨
混合削り節なら、濃厚でコクのある混合だしになります。

混合削り節は、鯖節や宗田節などを合わせた削り節です。
香りが太く、味の押し出しが強いため、みそ汁・煮物・おでん・うどん・そばのかけ汁・鍋物などに使いやすいです。
天野鰹節店の推奨手順は次の通りです。

混合削り節の取り方
  • 昆布:水1リットルに昆布20g以上を入れ、40分から一晩ほど浸ける
  • 加熱:夏季は冷蔵庫で浸け、その鍋を弱中火にかける
  • 昆布:沸騰直前に昆布を取り出して昆布だしを作る
  • 削り節:昆布だし1リットルに対し混合削り節30g以上を入れる
  • 仕上げ:中強火で7分から10分火にかけ、だしがらを濾す

味噌汁に相性がよい

毎日の味噌汁にも合わせだしは使えますか。
だしこさん
だしこさん
だしソムリエ 天野陽馨
だしソムリエ 天野陽馨
はい。味噌の香りを支えるので、減塩にもつながります。

味噌汁は味噌の塩味だけで味を決めると、仕上がりが重くなりやすい料理です。
昆布だしに鰹節や混合削り節のうま味を重ねると、味噌の量を控えても満足感が出ます。
目安は味噌汁2杯分に対してだし約400mlです。
豆腐、わかめ、油揚げ、きのこなどの具材は、合わせだしの香りを受け止めやすいです。

だしがらも再利用できる

だしを取った後の昆布や削り節は捨てるしかないですか。
だしこさん
だしこさん
だしソムリエ 天野陽馨
だしソムリエ 天野陽馨
捨てずに使えます。細かく刻むと副菜になりますよ。

だしがらの昆布は細切りにして、醤油、みりん、砂糖で煮ると佃煮になります。
鰹節や混合削り節のだしがらは、水分を軽く飛ばして、醤油とごまを加えるとふりかけになります。
だしがらは香りが抜けていますが、繊維とうま味が残っています。
冷蔵で2日以内を目安に使い切ると安心です。

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まとめ:昆布だしは温度が要

昆布だしの取り方は、難しい技術よりも温度管理が大切です。
天野鰹節店でも、店頭で「ぬめりが出た」「えぐみが気になる」と相談を受けると、まず火加減と取り出すタイミングを確認します。

水出しは一晩が基本

水出しなら、火を使わないから失敗しにくいですか?
だしこさん
だしこさん
だしソムリエ 天野陽馨
だしソムリエ 天野陽馨
はい。初心者の方には、まず水出しをおすすめします。

水出しは、昆布を水1リットルに対して10〜20g入れ、冷蔵庫で一晩置く方法です。
低温でうま味がゆっくり出るため、だしが澄みやすく、雑味も出にくくなります。
昆布だしを毎日のみそ汁や煮物に使うなら、水出しが最も続けやすい取り方です。

煮出しは沸騰前に出す

煮出しは、沸かしたほうが濃くなりそうです。
だしこさん
だしこさん
だしソムリエ 天野陽馨
だしソムリエ 天野陽馨
昆布は沸騰させると、ぬめりやえぐみが出やすくなります。

煮出しは、昆布を水に浸けてから弱火にかけ、鍋底に小さな泡が出る沸騰直前で昆布を取り出します。
目安の温度は60〜70℃です。
天野鰹節店の試作でも、強火で急ぐより弱火で温めたほうが、香りの立ち方が穏やかでした。
昆布だしは沸騰させないことが、味をきれいに仕上げる基本です。

温度の目安
  • 水出し:冷蔵庫で一晩
  • 煮出し:弱火でゆっくり加熱
  • 取り出し:沸騰直前
  • 失敗予防:強火と煮立てを避ける

昆布量で濃さを調整

料理によって、昆布の量は変えたほうがいいですか?
だしこさん
だしこさん
だしソムリエ 天野陽馨
だしソムリエ 天野陽馨
はい。味付けの濃さに合わせると、料理になじみます。

お吸い物や茶碗蒸しには、すっきりした水1リットルに昆布10gが向きます。
煮物や鍋物には、うま味を感じやすい15〜20gが使いやすいです。
合わせだしにする場合は、昆布のうま味が土台になります。
混合削り節を使う場合は、水1リットルに昆布20g以上を入れ、40分から一晩ほど浸け、弱中火で沸騰直前に昆布を取り出します。
その昆布だし1リットルに対し混合削り節30g以上を入れ、中強火で7分から10分火にかけ、濾して仕上げます。
濃さは煮詰めるより、最初の昆布量で整えるほうが安定します。

保存は冷蔵で2日以内

多めに作った昆布だしは、何日くらい使えますか?
だしこさん
だしこさん
だしソムリエ 天野陽馨
だしソムリエ 天野陽馨
冷蔵保存で2日以内を目安に使い切ってください。

昆布だしは香りが繊細です。
保存する場合は、清潔な容器に移し、粗熱を取ってから冷蔵庫に入れます。
使い切りの目安は2日以内です。
香りが弱い、酸味を感じる、濁りが強い場合は使用を控えます。
おいしい昆布だしは、低温で取り、沸騰前に止め、早めに使い切ることが要です。

昆布だしの要点
  • 水出し:一晩置く
  • 煮出し:沸騰前に出す
  • 濃さ:昆布量で調整
  • 保存:冷蔵で2日以内
この記事のまとめ

◆ 昆布だしは低温で取る

  • 基本は水1Lに昆布10g
  • 濃いだしは昆布20g
  • 沸騰前に昆布を出す
  • うま味は60度で出る

◆ 水出し昆布だしは一晩で澄む

  • 浸け時間は3時間以上
  • 理想は冷蔵庫で一晩
  • 夏場は必ず冷蔵保存
  • 雑味が少なく上品

◆ 煮出し昆布だしは弱火で作る

  • 加熱前に30分浸す
  • 弱火でじっくり温める
  • 沸騰直前が取り出し時
  • 煮立てるとぬめりが出る

◆ 昆布だしの失敗は温度で防げる

  • えぐみは沸騰が原因
  • 薄い味は昆布不足
  • ぬめりは煮すぎが原因
  • 生臭さは保存で防ぐ

◆ 昆布だしは昆布選びで味が変わる

  • 真昆布は上品で甘い
  • 利尻昆布は澄んだ味
  • 羅臼昆布は濃厚な香り
  • 日高昆布は煮物向き

◆ 昆布だしは料理別に濃さを変える

  • 味噌汁は標準の濃さ
  • 鍋物は昆布20gが合う
  • 煮物は少し濃いめ
  • 離乳食は薄めにする

◆ 昆布だしは合わせだしで深くなる

  • 鰹節で香りが立つ
  • 混合削り節は濃厚
  • 味噌汁に相性がよい
  • だしがらも再利用できる